三菱ケミカルG 東京海上日動と廃プラ利用で協力

三菱ケミカルグループは2月20日、アクリル樹脂ケミカルリサイクルの事業化に向け、東京海上日動火災保険(本社:東京都千代田区)および中央自動車工業(本社:大阪市北区)の100%子会社、ABT(本社:東京都千代田区)と共同で使用済み自動車からアクリル樹脂を回収するためのスキームについて実証実験を開始すると発表した。
東京海上日動が保険業務を通じて取得した廃棄予定の自動車などからテールランプなどを回収し、三菱ケミカルが新たな樹脂材料に再生する。3月に実証実験を始め、2024年度にも事業化を目指す。廃棄プラスチックの削減や二酸化炭素(CO2)排出量の削減につなげる。

大塚製薬,豊田通商 ペットボトルのリサイクルで連携

大塚製薬(本社:東京都千代田区)、豊田通商(東京本社:東京都港区)、徳島県鳴門市の3者は2月10日、ペットボトルの水平リサイクル「ボトル to ボトル」を推進し、持続可能な社会を実現することで、9日に資源循環のための連携協定を締結したと発表した。
自治体から排出される使用済みペットボトルをリサイクルし樹脂として再生し、ペットボトルの原料として利用する水平リサイクルを進める。回収から製造、販売まで3者が包括的に連携し、資源の有効利用を推進することで、持続可能な環境、経済、社会の実現を目指す。

西松建設 食品廃棄物の再資源化へミライエへ出資

西松建設(本社:東京都港区)は2月1日、堆肥化や脱臭装置の製造・販売を主幹事業とするミライエ(所在地:島根県松江市)に出資したと発表した。両社はプラント型堆肥化施設による「食品廃棄物の再資源化事業」を開始する予定。
同事業は、ミライエの独自技術を活用した新たな堆肥化事業で、食品廃棄物を堆肥化することにより、廃棄物の減容・減量化や焼却施設によるCO2削減につながる環境保護にも貢献する。

キリンビバレッジ リサイクルレジン使用の容器製造

キリンビバレッジは1月20日、同社の湘南工場で、3月上旬よりリサイクルレジンを100%使ったペットボトルのプリフォームの製造を開始すると発表した。リサイクルレジンの製造工程では、バージンレジンと比べ、GHG(温室効果ガス)排出量を50〜60%削減可能という。