外国人留学生の就職内定率 7月時点で52.5% 国内学生と大差

就職情報会社ディスコ(所在地:東京都)の調査によると、来春卒業予定の外国人留学生のうち、7月時点で内定を得たのは52.5%にとどまることが分かった。前年同期より改善しているが、8割を超える国内学生との開きはいぜんとして大きい。この主な要因は留学生が就職活動を開始するのが遅い点にあるとみられ、大学などによるサポートで改善の余地がある。

インフルエンザ 9月に異例の流行 7都県で感染者急増で”注意報”

厚生労働省は9月22日、全国約5,000の定点医療機関から9月11〜17日の1週間に報告されたインフルエンザの新規感染者が、前週比1.57倍の計3万4,665人に上り、1医療機関当たり7.03人だったと発表した。
インフルエンザの流行期は通常、冬場。ところが今年は列島全体が真夏の高温下にある9月に、極めて異例の状況となっている。7都県で流行の”注意報”レベルとされる1医療機関当たり10人を超えた。
都道府県別で1医療機関当たりの感染者が最も多かったのは沖縄の20.85人、以下、千葉14.54人、愛媛12.07人と続いている。こうした状況を受け全国1,625の小中高校で休校や学級閉鎖になり、前週から2倍以上に増えた。

通天閣 刷新デジタルサイネージの点灯式 1年ぶり新世界照らす

大阪市浪速区の観光名所・通天閣で9月22日、刷新されたデジタルサイネージ(電子看板)の点灯式が行われた。リニューアル工事を終え、およそ1年ぶりに周辺の繁華街・新世界を照らした。電子看板は高さ32m、横幅3m。英語や中国語でも表示できるようにした。2025年大阪・関西万博に向け、国内外の観光客への情報発信を強化する。

21年の家事労働 賃金換算で過去最高の143兆円 内閣府が推計

内閣府が行った家事労働の賃金換算推計によると、2021年は143兆5,990億円と過去最高になった。これは炊事や育児など無償の家事労働に充てた時間を賃金に換算したもの。性別や年齢別の平均賃金を基に家事に充てた時間に働いていた場合に得られた金額を推計した。内閣府が数年おきに不定期で実施している。
2021年は直近の推計値がある2016年比で3.7%増えた。1981年は52兆270億円だった。40年間で2.7倍になった。
2021年の総額の内訳は炊事が48.1兆円で全体の3割超を占め、以下、買い物(28.7兆円)、掃除(18.4兆円)、育児(15.8兆円)と続いている。男女別では女性が77.5%(111兆2,920億円)、男性22.5%(32兆3,070億円)だった。男性の比率は1981年と比べて14.2ポイント上昇している。内閣府は、50代など高賃金の年齢層の男性の家事参加が増えたことが総額で押し上げた一因とみている。

8月の消費者物価3.1%上昇 12カ月連続で3%以上

総務省が9月22日発表した8月の消費者物価指数(2020年=100)は、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が105.7となり、前年同月比3.1%上昇した。伸びは7月から横ばいだった。上昇率は12カ月連続で3%以上の推移となった。

日銀 修正時期「到底決め打ちできぬ」金融緩和政策維持

日銀は9月22日開いた金融政策決定会合で、金融緩和政策の現状維持を決めた。植田和男総裁は、物価高が想定より長期化しているとの認識を示しながらも、金融政策を修正する時期については「到底決め打ちできない」と述べ、市場に浮上する早期の正常化観測をけん制した。