東レは11月30日、環境への影響が指摘される有機フッ素化合物の「PFAS(ピーファス)」を使わずに、水をはじく機能を持つ衣料品向け新素材「デューエイト」を開発したと発表した。これは太い繊維に細い繊維を絡ませて紡いだ糸を使った、表面に微細な凹凸構造がある生地。ハスの葉やチョウの羽などの表面の構造を参考にしたもので、水滴が付着しても生地表面の凹凸の間に空気の層ができ、表面を水滴が転がり落ちる仕組みだ。
今回、原料にはポリエステルを使用したが、将来的にはナイロンでの使用もあり得るという。国内外向けを合わせ2025年度に20万㎡、2027年度に50万㎡を販売する計画。用途は男性、女性用上着、ズボンが主体。生地価格は中高級価格帯を想定。
今年最も話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」が12月1日発表された。年間大賞には38年ぶりの日本シリーズ制覇を果たしたプロ野球阪神の岡田彰布監督および数多くのファンの間で幅広く使われた、優勝を指す「アレ(A.R.E.)」が選ばれた。
トップ10には野球から「ペッパーミル・パフォーマンス」、IT業界を席巻した「生成AI」、「地球沸騰化」、「闇バイト」なども入った。
塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は11月30日、既存の抗生物質が効かない薬剤耐性(AMR)感染症の治療薬「セフィデロコル」について、厚生労働省から製造販売の承認を受けたと発表した。米国や欧州ではすでに販売しており、日本でも近く販売を始める予定。
大谷翔平(29)選手が11月30日、米大リーグで今季最も活躍した指名打者(DH)に贈られる「エドガー・マルティネス賞」を3年連続で受賞した。ア・リーグ最優秀選手(MVP)との同時受賞は史上初だった2021年以来、2度目。3年連続のエドガー・マルティネス賞受賞はデービッド・オルティス(レッドソックス)以来、2人目。
名古屋高裁で11月30日、生活保護受給者の生活の根幹に関わる控訴審判決があった。これは2913〜2015年の生活保護費の基準額引き下げは違法として、受給者13人が自治体による減額処分の取り消しや国に賠償を求めた訴訟。
長谷川泰弘裁判長は「著しく合理性を欠き、裁量権を逸脱している」として処分を取り消したうえで、国に1人あたり1万円の支払いを命じた。厚生労働相に対して「重大な過失がある」とし、生活保護法に加え、国家賠償法上の違法も認定した。原告弁護団によると、同種訴訟で国への賠償命令は初めて。
中国国家統計局が11月30日発表した2023年11月の製造業購買担当者の景気指数(PMI)は49.4だった。前月より0.1ポイント低くなり、2カ月連続で好調・不調の境目である50を下回った。大手不動産会社の深刻な事業報告に象徴されるように、不動産不況などが続き新規受注の指数が悪化している。